私はニューヨークに約10ヶ月留学していました。私の最初の目的は言語取得とやりたいことを見つけることを目標に留学しました。しかし私が思い描いていた留学生活とは大きく異なった留学生活になりました。私が想像していたよりも世界は広く学ぶことがたくさんある留学生活でした。その留学生活について今回は振り買っていきたいと思います!
| 留学について
私は高校を卒業して約半年後に、ニューヨークへ留学しました。留学ビザを取得し、語学学校に通っていました。その学校には日本人はほとんどいませんでしたが、アジア、ヨーロッパ、南米、アフリカなど、世界中から集まった学生たちがいました。平日は午前中に学校で英語を学び、午後は他国からの留学生たちとサッカーを楽しんだり、彼らの文化に触れたり、ニューヨークの観光地を訪れたりする日々を過ごしていました。ニューヨークでの留学生活は驚きの連続で、こんな世界があるんだと日本にいるだけでは体験することのできない経験をたくさんしました。
|日常生活のエピソード
1 シェアハウス
私は留学中、お金がなかったためシェアハウスに住んでいました。私が住んでいた部屋は約4畳ほどで、ベッド、小さな冷蔵庫、机と椅子があるだけで、それ以外は何も置けないくらい狭い部屋でした。また、トイレ、バス、キッチンはすべて共同で使う必要がありました。私はもともと共同生活があまり得意ではなかったので、慣れるまでには本当に大変でした。特に、2階に住んでいた私は、約10人の日本人と同じフロアで生活しており、こんな環境での生活は初めてだったので、戸惑うことが多かったです(笑)。それでも、他のシェアハウスと比べてもかなり安かったため、留学生の私にとっては非常にありがたかったです。
2 食生活
留学生活で特に大変だったことの一つが食生活でした。海外に長く住むと、日本食がやはり一番だなと強く感じました。留学して最初の1ヶ月は、ジャンクフードを食べて過ごしていましたが、健康にも良くないし、腹持ちが悪く、私には合いませんでした。また、現地のスーパーで売っているお肉や野菜は、日本のスーパーで見慣れたものとは違い、似ているものも少なかったので、慣れるまでとても大変でした。日系のスーパーには2週間に一度行っていましたが、ほぼ毎日自炊をしていた私にとって、現地のスーパーの食材で料理するのは一苦労でした。
特に困ったのは、日本で一般的な薄切り肉がなかったことです。豚肉の場合、一番薄い肉は肩ロースでしたので、しゃぶしゃぶや炒め物を作るのにも苦労しました。それでも、現地のスーパーにも良い点がありました。それは、フルーツが美味しかったことです。私はもともとフルーツをあまり食べる人ではなかったのですが、健康のために食べてみたら、意外にも美味しく、フルーツが好きになりました。すべてが大変だったわけではありませんが、食生活には特に苦労しました。
3 交通手段
ニューヨークの交通手段は主に地下鉄、バス、そしてタクシーです。私は主に地下鉄とバスを利用していました。ニューヨークでは地下鉄とバスが同じ会社によって運営されており、利用しやすいシステムが整っています。定期券も1ヶ月約130ドル(約2万円)で地下鉄とバスが乗り放題なので、非常に助かりました。また、地下鉄とバスは本数が少ない時間帯もありますが、24時間営業しているので、これも大変ありがたい点です。
しかし、使いづらい点もたくさんあります。まず一つ目は、とにかく遅延が多いことです。バスは10分以上遅れることが当たり前で、地下鉄も朝は比較的時間通りですが、夕方になるとほぼ毎日遅れています。さらに、電車の本数も東京ほど多くないため、遅延があるとかなりの時間待つことになり、大変です。
二つ目は、駅が汚くて臭いことです。地下鉄のホームは基本的に地下にあるため、空気の入れ替えがほとんどなく、どの駅でも臭い匂いがします。その原因は、レールの中にたまっているゴミで、それがとにかく悪臭を放っています。どの駅も同じような状況で、長時間電車を待つのは本当に大変でした。
| 語学学校
ニューヨークでの留学生活で一番大変だったと言っても過言ではないのが、学校生活でした。私はニューヨークの郊外にある少し田舎の方の学校に通っていました。そのため、日本人の先生もいなければ、日本人の学生もいませんでした。マンハッタンのタイムズスクエア周辺には多くの語学学校があり、そこに通っている学生に聞いたところ、その学校には日本人が約10人いると言っていました。最初は、日本人がいた方が心強くて楽だろうと思いましたが、私が通っていた学校では日本人が一人もいなかったため、本当に大変でした。
私はほとんど英語を話せない状態で留学したので、初日の受付での説明もよく理解できず、雰囲気で何とか理解したりしていました。クラスに入ると、他の国から来た約15人の学生たちと一緒に自己紹介をしたりしながら、何とか乗り切っていました。最初は『日本人がいればよかったな』と思っていましたが、今では、日本人がいたらその人とずっと一緒に過ごしてしまっていたかもしれないので、結果的にこの環境が自分の成長にとって良い経験になったと思います。語学学習以外にも、いろいろなことを経験し、考えさせられた場所でした。
| 心境
意外なことに、日本に帰るとき、留学生活が終わってしまうことに対して寂しさはほとんど感じませんでした。もちろん、日本に帰ることへの楽しみはありましたが、それ以上に『やり切った』という気持ちが強かったです。というのも、留学する前は、英語が少しでも話せるようになれば良いなとか、将来やりたいことが見つかれば良いなという、漠然とした目標しか持っていませんでした。しかし、留学を通じて、思っていた以上に多くの経験をし、さまざまなことを考える機会がありました。
留学前と後では、自分の考え方が大きく変わりました。日本にいる頃は、日本人の考え方や価値観が全てだと思っていましたが、留学を通じて、他の国の人々が全く異なる考え方を持っていることを知りました。中には、彼らの考え方の方が良いと感じたり、そういう視点もあるんだと気づかされたことがたくさんありました。これらの経験が私の考え方を変え、自分自身が成長できたと感じています。そうした経験を経て、やり切ったという満足感があったのかもしれません。
もちろん、ニューヨークの景色を気軽に見られなくなることや、友達と気軽に会えなくなる寂しさはあります。しかし、それ以上に日本に帰れる楽しみや、やり切ったという達成感がありました。
今回の留学を通じて、私は多くのことを学びました。慣れない環境での生活や、異文化との交流を通じて、自分自身を成長させることができたと感じています。最初は不安や戸惑いも多かったですが、やり切った今、振り返ってみると、それらの経験は私にとってかけがえのない財産となりました。特に、異なる文化や価値観を尊重し、自分の視野を広げることの大切さを学びました。この留学経験を通じて得た成長や視点を、これからの人生に活かしていきたいです!
【運営者情報】
2023年10月から2024年7月までニューヨークで語学留学をしていました。このブログでは、留学中に経験したことや、ニューヨークの生活、おすすめスポットなどをシェアしています。留学生としてのリアルな体験をもとに、これから留学を考えている方に役立つ情報をお届けしますので、ぜひ楽しんでください!
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