長い資料を読むのが大変で、必要な情報だけを効率よく知りたい。そんなときに役立つのがGoogleのNotebookLMです。
NotebookLMは、指定した資料をもとにAIが情報を整理し、要約や質問応答をしてくれるリサーチツールです。基本機能は無料で使え、信頼性の高い情報を提供してくれるのが特徴です。
元々は研究や学習向けに開発されましたが、今ではビジネスシーンでも活用が広がっています。2023年7月に一般公開されて以来、進化を続け、2025年現在も注目を集めるツールです。
この記事では、NotebookLMの機能や使い方、メリット・デメリット、料金プランを分かりやすく解説します。気になっている方はぜひ参考にしてください。
NotebookLMの主な特徴

1. 信頼性の高い情報を提供できる
NotebookLMは、ユーザーがアップロードした資料だけをもとにAIが回答します。インターネット上の情報を参照しないため、誤った情報が混ざるリスクが少なく、正確性が求められる場面で特に役立ちます。
2. 長文や複雑な情報を素早く整理できる
大量の資料や長い文章を素早く整理し、必要な情報を抜き出せるのが大きな特徴です。論文、レポート、ビジネス文書などを効率よく扱えます。
3. さまざまな分野で活用できる
もともとは研究者や学生向けに開発されましたが、現在ではビジネスや教育など幅広い分野で利用されています。企業の情報整理や市場調査、学習ツールとしての活用も進んでいます。
4. 基本機能は無料で使える
NotebookLMは、無料で利用できるため、誰でも気軽に試せます。企業向けの有料プランもありますが、無料版でも十分な機能が備わっています。
5. Googleの最新AIを搭載
NotebookLMにはGoogleの「Gemini」シリーズが搭載されており、2024年12月のアップデートで「Gemini 2.0 Flash」に対応しました。より高速で高度な処理が可能になっています。
NotebookLMの使い方
1. NotebookLMにアクセスしてログイン
公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログインします。
2. 新しいノートブックを作成

「新しいノートブック」を作成し、分析したい資料をアップロードします。対応しているファイル形式は、PDF、Googleドキュメント、テキストファイル、WebページのURL、YouTubeリンクなどです。
3. 質問や要約を依頼

(実際にYoutubeのリンクをいくつか入れてやってみました)
チャット欄に質問を入力すると、アップロードした資料をもとにAIが回答します。要約やFAQ形式での整理も依頼できます。
4. ノートブックを保存・共有
作成したノートブックは自動保存され、他のユーザーと共有することも可能です。
NotebookLMはシンプルな操作で利用でき、特別な設定や技術的な知識は必要ありません。
NotebookLMの料金プラン|無料でも十分使える?
無料版|基本機能はすべて使えてコストゼロ
- 料金:無料
- 1つのノートブックにつき最大50個の資料をアップロード可能
- 最大50万語のテキストを処理できる
無料版でもNotebookLMの基本機能はすべて利用でき、多くのユーザーがこのプランで満足できる内容になっています。
NotebookLM Plus|ビジネス向けの高機能プラン
- 料金:月額20ドル程度(Google One AI Premium、Google Workspace、Google Cloud経由で提供)
- 1ノートブックにつき最大300個の資料をアップロード可能
- AIの回答スタイルをカスタマイズ可能
- 企業向けの高度なセキュリティ機能を搭載
企業や専門的なリサーチを行う人向けのプランで、大規模なデータ分析やチームでの共同作業に適しています。
無料版と有料版、どっちを選ぶべき?
NotebookLMは無料でも十分に活用できます。基本的な情報整理やリサーチなら無料版で問題ありません。より多くの資料を扱いたい場合や、企業での導入を考えている場合は、有料版の検討をおすすめします。
NotebookLMのメリットとデメリット
NotebookLMのメリット

1. 正確性が高い
インターネットの情報ではなく、指定した資料のみをもとにAIが回答するため、誤った情報が混ざるリスクが少ない。
2. 長文の要点を素早く整理できる
論文やレポート、ビジネス資料など、長い文章の重要なポイントを短時間で把握できる。
3. 幅広い分野で活用できる
研究・学習だけでなく、ビジネスの情報整理や企画書作成などにも役立つ。
4. 基本機能は無料で使える
無料プランでも十分な機能があり、コストをかけずに利用できる。
NotebookLMのデメリット

1. リアルタイムの情報には対応していない
アップロードした資料の内容しか扱えないため、最新ニュースやWeb検索には向いていない。
2. 音声機能は英語のみ対応
ポッドキャスト形式の「音声概要」機能は現在英語のみで、日本語対応は未定。
3. 機密情報の取り扱いに注意が必要
AIの学習には使われないが、内容によってはGoogleのレビュー対象となる可能性があるため、機密情報のアップロードは慎重に行う必要がある。
NotebookLMの活用事例
1. YouTubeの時短視聴|動画の内容をサクッと把握

長いYouTube動画を見る時間がないとき、URLをNotebookLMにアップロードすればAIが要点を要約。10分の動画も1分で内容を把握できるので、効率的に情報収集できます。「この動画を見る価値があるか?」を素早く判断するのにも便利です。
2. 議事録作成|会議や雑談を手軽に整理

会議の録音やメモをアップロードすると、AIが内容を書き起こして要点をまとめてくれます。手動で議事録を作る手間が省け、「何が決まったか」をすぐ確認できるようになります。カジュアルな打ち合わせのメモ整理にも活用可能です。
3. チャットボット(社内用)|社内資料をすぐ質問できる

社員マニュアルやプロジェクト資料をNotebookLMにアップロードすれば、社内専用のチャットボットとして活用できます。「休暇申請の手続きは?」「最新のスケジュールはどこ?」といった質問に、AIが即座に回答。社内の問い合わせ対応がスムーズになります。
まとめ
NotebookLMは、Googleが提供するAIリサーチツールで、指定した資料をもとに情報を整理し、要約や質問応答ができるのが特徴です。インターネット上の情報に頼らず、アップロードした資料だけを基にするため、正確で信頼性の高い情報を得ることができます。
無料で利用できるため、研究・学習・ビジネスなど、幅広いシーンで活用可能です。YouTube動画の要約、議事録作成、社内チャットボットなど、使い方次第でさまざまな業務の効率化にもつながります。
まずは無料版を試して、NotebookLMの便利さを体験してみてはいかがでしょうか?
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