2025年3月26日、OpenAIがリリースしたChatGPTの新モデル「GPT-4o」は、画像生成機能をモデル本体にネイティブ統合。これにより、これまでのようにDALL·Eなど外部サービスに頼らず、チャットの文脈を保ったまま画像を直接生成できるようになりました。
特に注目すべきは、無料ユーザーでも使えるという点。
「ChatGPTで画像生成できるって本当？」「ジブリ風のイラストも再現できるの？」と気になる方に向けて、この記事では以下を詳しく解説します。
今後、画像生成を活用したい個人ユーザー・ビジネスユーザーにとって、ChatGPTは欠かせないツールになるかもしれません。
ChatGPT画像生成の進化とは？DALL·Eとの違いを解説
2025年3月、OpenAIはChatGPTの新モデル「GPT-4o」に画像生成機能を統合し、会話の文脈を保ったまま画像を生成できるようになりました。これにより、従来のように外部モデル（DALL·E）を呼び出す必要がなくなり、ChatGPT単体で高精度な画像生成が可能になっています。
GPT-4oで変わったこと①：モデル統合で一貫性が向上
従来のChatGPTでは、画像生成はDALL·Eなど別モデルとの連携により実現していました。しかしGPT-4oでは、画像生成機能そのものがモデル内部に組み込まれたことで、以下のような変化が
起きています。
- テキストと画像がより自然に連動
- 会話の流れを保ったまま画像生成が可能
- 追加のプラグインや外部APIなしで完結
この一体化により、ユーザーの指示を文脈ごと理解した画像生成ができるようになっています。
GPT-4oで変わったこと②：精度・表現力が大幅アップ
GPT-4oでは、画像内のテキスト描写の精度が大きく改善されました。
これまでDALL·Eでは苦手とされていた日本語の文字表示も、GPT-4oでは自然で読みやすいフォントで再現されることが多くなっています。
また、以下のような複雑な画像生成にも対応できるようになりました。
- 図解・フローチャート・インフォグラフィックのような構造的画像
- 複数要素を含む指示への対応（例：「赤い風船を持った少年と青空」）
OpenAIは公式に「図や文字、構成のある画像の精度が向上した」と発表しています。
GPT-4oで変わったこと③：生成速度も高速化
画像生成にかかる時間も、ChatGPT内での統合により大幅に短縮されました。
プロンプトを入力してから数十秒～1分以内に画像が生成されるケースが多く、会話のテンポを崩さず使える点も評価されています。
このように、GPT-4oでの画像生成は、これまでの“別モデルとの連携”という枠を超え、ChatGPTのコア機能の一部として日常的に使えるレベルにまで進化しています。
実際に使ってみた！ChatGPT画像生成のリアルな活用例【ジブリ風・ビックリマン風・図解】
ChatGPTの画像生成機能は、アート・エンタメ系の表現からビジネス資料向けの図解まで、多様なスタイルに対応しています。以下では、実際に生成された3つのスタイルをご紹介します。
① ジブリ風のあたたかみあるタッチ
こちらは、夕暮れの空とリラックスした人物を描いた、ジブリ風のやわらかい表現が印象的な一枚。
色合いと線のタッチにやさしさがあり、ファンタジーやヒューマンドラマの世界観にもぴったりな雰囲気が再現されています。
② ビックリマン風にも変化、同じ被写体で全く別の世界観に
同じ人物をベースにしても、スタイルを変えるだけでまったく異なる印象の画像が生成されるのもChatGPTの魅力です。
こちらは、レトロでポップなビックリマンチョコ風のタッチで描かれたバージョン。明るい色使いやデフォルメ感が、アイコンやSNS投稿にも映える仕上がりです。
③ ビジネスでも活躍、図解や説明イラストも作れる
プレゼンや教材向けに使える、説明用の図解スタイルの画像も生成可能です。こちらはChatGPTの機能を分かりやすく整理した内容で、4コマ形式のインフォグラフィックのように使えます。
若干、日本語に違和感のある部分もありますが、十分に伝わるレベルです。
ここまで画像生成が進化していることに、正直驚きです！
このような画像は、社内研修資料やブログの図表にも活用でき、実用性も高いジャンルとして注目されています。
ChatGPT画像生成は無料でも使える？制限と使い方をわかりやすく解説
「ChatGPTで画像生成ができるって聞いたけど、無料でも本当に使えるの？」
そんな疑問を持つ方のために、ここでは無料プランで利用できる範囲や使い方の特徴、そして画像のカスタマイズ方法について詳しく紹介します。
無料プランでも画像生成は可能｜1日3回まで
2025年4月時点では、ChatGPTの無料プランでも画像生成が利用可能です。
ただし、以下のような制限があります：
- 1日あたり3回まで画像生成が可能
- 1回のリクエストで生成される画像は1枚
- 利用回数の制限は24時間ごとにリセット
この「24時間ごとのリセット」は、ユーザーの利用開始時間に基づいたものではなく、OpenAI側で一括管理されていると考えられています。そのため、「ちょうど24時間後に復活する」とは限らない点に注意が必要です。
操作は超シンプル｜チャットに入力するだけ
画像生成の操作はとても簡単で、ChatGPTのチャット画面からそのまま指示を出すだけでOKです。
専用の画面やボタンなどは不要で、会話の流れの中で自然に画像を生成できます。
- 左上のライブラリから過去の画像も確認・ダウンロード可能
カスタマイズも柔軟｜自然な日本語で細かく指定できる
画像生成時には、以下のようなスタイルや仕様のカスタマイズも文章で指定できます：
- 画像の比率指定（例：正方形、16:9など）
- 色合いの指定（例：モノクロ、パステルカラー）
- 背景あり／なし、透過
- スタイルの指定（例：リアル調、イラスト風、レトロ風など）
こうした細かな指定も、すべて日本語で自然に伝えるだけでOKなので、画像制作の知識がなくても安心して利用できます。
このように、無料プランでもChatGPTの画像生成は十分に楽しめる機能です。
ただし、回数制限や応答タイミングには注意しながら使うとストレスなく活用できます。
ジブリ風はOK？ChatGPT画像生成の著作権と商用利用の注意点
ChatGPTでは、「〇〇風」の画像やアートスタイルを自然な日本語で指定して生成できます。
一見便利に見えますが、こうした画像には著作権・パブリシティ権のリスクが含まれる可能性があり、特に商用利用には注意が必要です。
ChatGPTの画像は基本的に商用利用NG
OpenAIの利用規約に基づき、ChatGPTで生成された画像は個人利用・非商用での使用を前提としています。
たとえ画像がオリジナルに見えても、それが既存のキャラクターや著名人に似ていたり、明らかに特定の作風を模倣していた場合、以下のような使い方は避けるべきです：
- グッズ制作（Tシャツ・ポスター等）や販売
- 商品やブランドの広告画像としての利用
こうした用途は、著作権侵害・パブリシティ権侵害の可能性が高く、基本的にNGです。
生成モデルは配慮されているが、責任はユーザーにある
ChatGPTは、特定の著作物を直接再現しないよう制御されています。
ただし、出力された画像が意図せず既存のキャラや人物に似てしまうケースもあり、最終的な使用可否の判断と責任はユーザーに委ねられます。
商用利用に関する安全度一覧
| 利用シーン | 商用利用の可否 | 備考 |
|---|---|---|
| 社内プレゼン資料・教育資料 | ○ | 営利目的でなければ基本的に問題なし |
| 販促物・広告バナー・商品パッケージ | × | 商用利用と見なされ、権利侵害リスクが高い |
| グッズ・印刷物（販売を伴うもの） | × | 特に“〇〇風”や人物ベースはトラブルの元になりやすい |
生成された画像を安心して使うには、非営利・個人の範囲内での使用に留めるのが安全です。
特に“〇〇風”のようなスタイルを指定した画像は、商用での利用を避けるのが基本です。
まとめ：ChatGPTの画像生成は直感的かつ実用的に進化中
2025年3月のアップデートにより、ChatGPTの画像生成は別ツールに頼らず、会話の中で完結できる直感的でパワフルな機能へと進化しました。
以下のような点が特に魅力です：
- 無料プランでも画像生成が可能（1日3回まで）
- ジブリ風、ビックリマン風、図解スタイルなど多彩な表現に対応
- チャット感覚で操作でき、専門知識が不要
- 背景透過や構図指定など、カスタマイズ性も高い
- ただし、商用利用は基本的に不可。著作権には要注意
これから画像生成を使ってみたい方にとって、ChatGPTはシンプルかつ高性能な入り口になります。
「まずは試してみたい」「SNSや資料にちょっと使ってみたい」といったニーズには十分すぎるレベルに到達しているので、ぜひ一度体験してみてください。
WEB3工務店でメタバースやAIに関わる仕事をしています。
高校卒業後、ニューヨークへ語学留学。
Web3とAIの最新情報を発信しています！
コメント